ぎんなんの殻むきは電子レンジ40秒|封筒を使う下処理と薄皮のむき方

こんにちは、ぎんなん農家で働いていた経験がある、ぎんなん娘です。
ぎんなんの殻は、封筒と電子レンジがあれば道具なしで割れます。
茶封筒に殻付きのぎんなんを10〜20粒入れて、口をしっかり折って、電子レンジ500Wで40秒。
600Wなら30秒ほどです。
中で「ポンッ」と音がしたら、そこで止めてください。
この記事では、封筒の選び方から薄皮のむき方、冷凍したぎんなんの扱い方まで、私が実際にやっている手順をそのままご紹介します。
ぎんなんの殻むきは、封筒と電子レンジで40秒
ぎんなんの殻は、包丁もペンチも使わずに割ることができます。
使うのは、封筒と電子レンジだけです。
なぜ加熱するだけで割れるかというと、ぎんなんの中に水分が含まれているからです。
電子レンジにかけると、この水分が水蒸気に変わって膨らみます。
行き場をなくした水蒸気が殻を内側から押し開けるので、外から力を加えなくても、勝手にヒビが入るというしくみです。
この方法のいいところは、3つあります。
- 専用の道具を買わなくていい
- 殻を割るのと火を通すのが1度で済む
- 殻が飛び散らないので、後片付けが封筒を捨てるだけ
2つ目が、意外と大きいと思っています。
この方法で殻をむいたぎんなんは、その時点でもう火が通っています。
塩をふれば、そのままおつまみとして食べられる状態です。
用意するもの|封筒は無地の茶封筒を選びます
用意するものは3つだけです。
- 殻付きのぎんなん(1回に10〜20粒)
- 無地の茶封筒
- キッチンバサミ(なくても構いません)
封筒は、新品を用意する必要はありません。
私は、郵送で送られてきた封筒を取っておいて、それを使うことが多いです。
わざわざ新品を買うほどのものではないので、届いたものを取っておいて使っています。
ただ、届いた封筒を使うときは、次の2つだけ確認してください。
- 窓付き封筒は避ける(宛名部分の透明フィルムはプラスチックなので、加熱に向きません)
- ホチキスの針や金属の留め具が付いていないか見る(金属を電子レンジに入れると火花が出ます)
この2つさえ外れていれば、封筒の大きさは何でも大丈夫です。
封筒がないときは、代用できますか
先にお伝えしておくと、私が試したことがあるのは封筒だけです。
そのうえで、道具の構造から言えることをご紹介します。
紙袋は、封筒と同じ紙なので考え方は同じです。
ただ、口が広いぶん折り込みが甘くなりやすく、はじけた殻が飛び出す可能性があります。
持ち手が紐や金具のものは、そこが加熱に向かないので避けてください。
耐熱容器にラップをかける方法も、水蒸気を閉じ込めるという点では成立します。
ただし、ぎんなんは加熱するとはじけるので、ラップが持ち上がったり破れたりします。
そのあと容器を洗う手間も残ります。
後片付けが封筒を捨てるだけで終わることを考えると、家に封筒が1枚もない場合をのぞいて、封筒を使うほうがラクだと思います。
殻むきの手順|入れる、折る、40秒、むく
手順は4つです。

1. 殻付きのぎんなんを封筒に入れる
1回に入れるのは10〜20粒までにしてください。
粒が多いほど、加熱にムラが出ます。
封筒の中で重なっていると、下の粒だけ火が通らないということが起きるので、平らに広がるくらいの量が理想です。
2. 封筒の口を2〜3回しっかり折り込む
テープやのりで留める必要はありません。
大事なのは、折る回数です。
1回だけ軽く折っただけだと、はじけた勢いで口が開いて、殻が電子レンジの中に散らばります。
2〜3回折り込んで、しっかり閉じてください。
3. 電子レンジ500Wで40秒(600Wなら30秒)
封筒をそのまま電子レンジに入れて、加熱します。
途中で「ポンッ」「パチパチ」という音がしたら、時間が残っていてもそこで止めてください。
音は、殻が割れた合図です。
4. ヒビの入ったところから、指でむく

加熱したぎんなんは、殻にヒビが入っています。
そこに爪を入れて、パカッと開くように広げると、中身が取り出せます。
ヒビが入らなかった粒は、キッチンバサミの持ち手にあるくるみ割り用のくぼみで挟むと割れます。
ただ、この方法は10粒ほどで手のひらが痛くなってきます。
一度に30粒以上むく機会が毎年あるようなら、専用の割り器を1つ持っておくと段違いにラクです。
私が農家で働いていたころに使っていたのが、諏訪田製作所の「銀杏坊主」でした。
キッチンバサミやペンチとの違いは、ぎんなんの割り方を比べた記事にまとめています。
加熱時間の目安|足りなければ10秒ずつ足す
加熱時間は、電子レンジのワット数で変わります。
| ワット数 | 目安の時間 |
| 500W | 40秒 |
| 600W | 30秒 |
これは、10〜20粒を加熱したときの目安です。
5粒くらいしか入れていないときは、もっと短くて構いません。
そして、いちばん大事なのは「音がしたら止める」です。
ただ、粒によっては音が鳴らないこともあります。
そのときも、加熱を続けないでください。
時間が来たら一度止めて、封筒を開けて中を見るようにしてください。
ヒビが入っていない粒が多ければ、そこから10秒ずつ足していきます。
中身が硬く締まって、ほくほくした食感がなくなります。
さらに続けると焦げて、封筒からこげくさいにおいがしてきます。
音が鳴るまで待とうとして時間を延ばすのが、いちばんよくある失敗です。
足りなければ足せますが、加熱しすぎたぎんなんは元に戻りません。
短めに止めて様子を見る、という進め方が安全です。
冷凍したぎんなんも、凍ったまま封筒でむけます
この方法は、冷凍しておいたぎんなんにもそのまま使えます。
解凍する必要はありません。
食べる分だけ冷凍庫から出して、凍ったまま封筒に入れて加熱してください。
殻が割れて、薄皮もむきやすい状態になります。
ここで大事なことがひとつあります。
保存するつもりのぎんなんは、むかないでください。
ぎんなんは殻付きのまま冷凍するのが、いちばん風味が落ちません。
むいてしまうと日持ちしないので、その日に食べる分だけをむくのが正解です。
この「殻付きで冷凍しておいて、食べるときだけ封筒でむく」という形にすると、秋のうちにまとめて手に入れておくのがいちばん効率がよくなります。
我が家では、ふるさと納税のぎんなん返礼品で産地から殻付きのものを取り寄せて、冷凍庫に入れています。
スーパーのぎんなんは小さなパックで割高になりがちですし、そもそも店頭に並ぶ期間が短いからです。
どの自治体がどれくらいの量で出しているかは、1gあたりの寄付額を計算して比べてみました。
薄皮のむき方|冷めるとむけなくなります
殻をむいたぎんなんには、まだ薄い皮が張り付いています。
食べても問題はありませんが、口に残るのが気になる方はむいてしまいましょう。
やり方は簡単で、熱いうちに指の腹でこするだけです。
水にさらす必要はありません。
そのままこすると、つるんとむけます。
ここでのポイントは、とにかく手早く進めることです。
ぎんなんが冷めると、薄皮が実にぴったり張り付いて、急にむけなくなります。
封筒から出したては熱いので、指で持てるくらいになったらすぐに取りかかってください。
冷ますのではなく、持てるようになった瞬間が合図です。
むけたら、そのまま食べられます。
塩をひとつまみふるだけで、もちっとした食感と香ばしさが立ちます。
よくある質問
最後に、よくいただく質問にお答えしておきます。
Q. 封筒は使い回せますか?
A. 破れていなければ、続けて何度も使えます。
ただ、内側にぎんなんの油分やこげが付くので、気になる人は、取り替えた方がいいかもしれません。
Q. 音が鳴らない粒があります。失敗ですか?
A. 失敗ではありません。
殻の厚みや水分の量によって、鳴らずにヒビだけ入る粒があります。
ヒビが入っていればそのままむけますし、入っていなければ10秒ずつ足してください。
ただし、ヒビが入らないからといって10秒を何度も足すと、今度は加熱しすぎになるので気をつけてください。
Q. むいたぎんなんは、そのまま食べていいですか?
A. はい、電子レンジで加熱した時点で火が通っているので、そのまま食べられます。
料理に使う場合も追加で火を通す必要はなく、仕上げに混ぜるだけで大丈夫です。
Q. 一度に何粒まで食べていいですか?
A. 大人で、1度に10粒程度が目安です。
ぎんなんにはギンコトキシンという成分が含まれていて、食べ過ぎると中毒症状が出ることがあります。
加熱しても減る成分ではないので、量で調整してください。
なお、小さなお子さんには、食べさせてはいけないと注意喚起がされています。
詳しくは食べ過ぎのリスクにまとめています。
まとめ|封筒1枚で、殻むきは終わります
ぎんなんの殻むきでつまずいている方に、覚えていただきたいのは3つだけです。
- 無地の茶封筒に10〜20粒、500Wで40秒(600Wなら30秒)
- 音がしたら止める。足りなければ10秒ずつ足す
- 薄皮は、熱いうちに指の腹でこする
硬い殻さえ越えてしまえば、ぎんなんはぐっと身近な食材になります。
むけたぎんなんの使いみちに迷ったら、我が家で作っているレシピをまとめたこちらをどうぞ。

今年の秋は、封筒を1枚だけ取っておいてくださいね。






