【レビュー】ぎんなん割り器「諏訪田製作所 銀杏坊主」-ぎんなんの上手な割り方をご紹介

こんにちは、ぎんなん農家で働いていた経験がある、ぎんなん娘です。
秋の味覚といえば「ぎんなん」。
茶碗蒸しや塩炒りにするとホクホクとした食感が楽しめ、独特の香りと濃厚な旨みはまさに秋ならでは。
栄養価も高く、ビタミンやカリウムが豊富で、おつまみとしても人気です。
ただ……
多くの方が「食べたいけど、殻むきが面倒!」と感じていませんか?
ぎんなんは硬い殻に覆われており、普通の包丁やハサミではうまく割れない上、力を入れすぎると中身を潰してしまったり、手をケガしてしまうこともあります。
そんな悩みを解決してくれるのが、今回レビューする 「諏訪田製作所 銀杏坊主」ぎんなん割り器 です。

銀杏坊主とは?(諏訪田製作所のこだわり)
諏訪田製作所は、新潟・燕三条に本社を構える老舗の金物メーカー。
「刃物の町」として知られる燕三条で、プロ仕様の爪切りやキッチン用品を製造しており、その高品質な製品は世界中で評価されています。
その中でも「銀杏坊主」は、ぎんなんの殻を割るためだけに作られた専用道具。
一般的なペンチやハサミとは違い、ぎんなんの丸みをつかむための特殊なカーブ構造 が施されています。
- 本体サイズ:手に収まりやすいコンパクト設計
- 素材:ステンレス製でサビに強い
- 形状:ぎんなんの粒に合わせた凹み構造
- 安全性:粒をしっかり固定できるので手をケガしにくい
一見シンプルですが、「ぎんなんを割るための最適解」 を突き詰めた設計になっています。

実際に使ってみた感想(レビュー)

私が初めて銀杏坊主を知ったのは、ぎんなん農家で働いていたときのことでした。
仕事をしている関係で、祖父江ぎんなんを大量に食べさせていただいたのですが、そのときに、ぎんなん農家さんが使っていたのが、銀杏坊主だったのです。
今まで、キッチンバサミしか使ったことがない私が、初めて銀杏坊主の感想は……
- とにかく軽い力で割れる!
- 粒がほとんど潰れない!
- 手が疲れにくい!
特に感動したのは、硬めの大粒ぎんなんでも「パキッ」と気持ちよく割れること。
キッチンバサミの持ち手を使っていた頃は、10粒も割ると手が痛くなっていましたが、銀杏坊主ならスムーズに作業できます。
家庭で少量食べるときも便利ですが、「毎年の秋はぎんなんを必ず食べる」という方にこそ強くおすすめ したい道具です。

他の割り方と比較してみた
ぎんなんの殻を割る方法はいくつかあります。
ここで簡単に比較してみましょう。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
キッチンバサミの持ち手 | 家にあるもので代用可能 | 粒が潰れやすい、手が痛い |
ペンチ | 割る力は強い | 不安定で手を挟む危険あり |
ハンマー | 一気に割れる | 粒が飛び散る、潰れる |
電子レンジ+封筒 | 道具なしでOK | ヒビが入らない粒もある |
銀杏坊主 | 軽い力で割れる、安全、粒を潰さない | 道具を購入する必要がある |
この比較からも分かる通り、「楽・安全・仕上がりのきれいさ」では銀杏坊主が圧倒的に優秀 です。
電子レンジを使った簡単な下処理

専用器具を買わなくても、家庭でできる簡単な方法があります。
- 殻付きぎんなんを封筒に入れる(20粒まで)
- 封筒の口をしっかり折る
- 電子レンジ500Wで40秒ほど加熱
- パチパチ音がしたら取り出す
この方法で殻にヒビが入ります。
そのまま手でむけるものもありますが、割りきれない粒はやはり割り器があると便利です。
つまり、電子レンジ+銀杏坊主 の組み合わせが、最もストレスなくぎんなんを楽しむ方法だと思います。

薄皮のむき方
殻をむいたぎんなんには薄皮が残っています。
これも美味しく食べられるのですが、口に残るのが気になる方は、次の方法を試してください。
- 熱いうちに水にさらす
- 指でこするとつるんとむける
- 冷めると固くなるので要注意
農家では「熱湯に入れてからすぐにむく」という方法もよく使われています。
よくある質問(Q&A)
Q. 銀杏坊主はどのくらい長持ちしますか?
A. ステンレス製なのでサビにくく、適切に保管すれば10年以上使えます。
Q. 値段は高い?
A. 2,000〜3,000円程度で購入できます。毎年ぎんなんを食べる方なら十分に元が取れる価格です。
Q. 子どもでも使えますか?
A. 力はほとんど必要ありませんが、挟む道具なので小さなお子様にはおすすめできません。大人が使いましょう。
まとめ:ぎんなん好きなら「銀杏坊主」は買い!
ぎんなんは、殻むきさえスムーズにできれば本当に美味しく、栄養価の高い秋の味覚です。
- 年に数回だけ → 電子レンジ+封筒で十分
- 毎年のように食べる → 諏訪田製作所「銀杏坊主」がおすすめ!
私は一度この道具を使ってから「もう他の方法には戻れない」と思いました。
ぎんなんがもっと身近に、もっと手軽に楽しめるようになりますよ。
