こんにちは、ぎんなん農家で働いていたことがあるぎんなん娘です。
みなさんはきっと、ぎんなんを何気なく食べていると思うのですが、そもそもどんな食べ物なのか知ってますか?
この記事では、ぎんなん農家で働いていた私の経験などを踏まえて、ぎんなんについて、しっかりと解説していきます。
産地や旬、食べ方などを知っていたら、今までよりも、もっとぎんなんを美味しくなれるはずです。
みなさんに、ぎんなんのことをよく知ってもらえるよう、わかりやすくお伝えしていきますね。
ぎんなんとは
そもそもぎんなんは、イチョウの樹から収穫されます。
イチョウの樹には、雄と雌があって、実がなるのは、雌だけです。
晩秋になると、黄金色に染まって、そろそろ冬がやってくるなと思わせてくれます。
漢字で書くと「銀杏」ですが、「ぎんなん」とも「イチョウ」と読みますよね。
これからは、イチョウの樹をみたら、ぎんなんのことを思い出してくれると嬉しいです。
ぎんなんが美味しい季節、旬
ぎんなんが美味しい季節は、9月〜12月にかけて。
本格的な冬がやってくる前に、美味しく食べることができます。
イチョウの樹が、色付いている間は、ぎんなんの食べごろだと思って大丈夫です。
ぎんなんの栄養価、効用、成分
ぎんなんには、たっぷりと栄養が詰まっています。
寒くなってきて、風邪をひきやすいときに食べると、体調を崩しにくくなるものばかり。
主な栄養素は、このとおりです。
- βカロテン:感染症を予防してくれる働き。
- パントチン酸:免疫力を高めてくれる働き。
- ビタミンC:さまざまなストレスへの抵抗を高めてくれる働き。
- カリウム:高血圧を予防してくれる働き。
ぎんなんの産地
ぎんなんの産地は、愛知県が全国的にみても上位。
中でも、私が働いていた稲沢市祖父江町は、江戸時代から続くぎんなんの名産地です。
秋になると、本当にきれいな黄金色の街になって、気分が高まります。
また、11月には、ぎんなん祭りも開催されて、大勢の人で賑わいます。
なお、ぎんなんの産地で有名なのは、大分県や福岡県などがありますよ。
祖父江ぎんなんパーク
ぎんなんの名産地である祖父江町には、「祖父江ぎんなんパーク」という新しい施設が誕生しました。
親子で走り回ることができるグラウンドや、遠くを見渡せる展望台が魅力です。
そして名前のとおり、公園内には、たくさんのイチョウの樹が植えられています。
きっと、イチョウの樹が色づいた頃には、たくさんの観光客で賑わうんだろうなと感じました。
祖父江町にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてもらいたいスポットです。
ぎんなんの種類
ひと口に、ぎんなんと言っても、種類がたくさんあります。
例えば、祖父江町に原木があるものは、この3種類です。
- 金兵衛
- 久寿(久治)
- 栄神(栄信)
他にも、岐阜県瑞浪市の藤九郎、愛知県海部郡の長瀬などがありますよ。
個人的に好みの種類は、久寿(久治)です。
ぎんなんの食べ方
ぎんなんを食べるときは、絶対に火を通してください。
生食NGです。
一部の地域では、生のぎんなんが漢方に使われたりしているようですが、下痢や嘔吐などが起こる可能性があります。
また、火を通した場合でも、何十個も食べたときには、同様の症状が起こることもあるみたいです。
なので、ぎんなんを食べるときは、火を通して、適度な量を楽しみましょう。
ぎんなんの剥き方、割り方
ご存知のとおり、ぎんなんは、硬い殻で覆われています。
そのため、食べるためには、ひと手間が必要です。
オススメの方法は、封筒に入れて、レンジでチンするやり方。
どんな封筒でもいいので、食べる分だけを入れて、温めをスタートするだけです。
そうすると、「パンッ!」と弾ける音が聞こえてきます。
何度か弾ける音が聞こえたら、温めをストップ。
固い殻が割れて、すぐに食べられる状態になっていますよ。
もし割れていないぎんなんがあれば、キッチンバサミなどの固いもので割ることができます。
殻も割ることができるし、火も通すことができるので、とっても楽ちんです。
美味しいぎんなんの見分け方
美味しいぎんなんは、大きくて丸みを帯びていることが特徴です。
ただし、ぎんなんには、ハズレのものがあります。
未成熟であったり、乾燥してしまっているものです。
そんなぎんなんの特徴は、振ったときにカラカラいうもの。
スーパーで選ぶときには、大きくてずっしり重みがあるものを選ぶようにしてくださいね。
ぎんなんの日持ち
ぎんなんを手に入れたら、なるべく早く食べた方が美味しいです。
しかし、2週間くらいなら日持ちしてくれます。
殻のまま紙袋や新聞紙などで包んで、冷蔵庫に入れておきましょう。
ぎんなんの保存方法
長期保存したい場合には、殻がついたまま冷凍保存するのがオススメです。
保存期間は、3ヶ月程度と言われることが多いですが、我が家では、1年前のぎんなんも食べています。
殻を割るのが少し大変になるくらいで、美味しく食べることができますよ。
ぎんなんのまとめ
ぎんなんのことで覚えておいてほしいことは、愛知県が有名な産地であること。
選ぶときには、なるべく大きくてまるみがあるものを選んで、カラカラ音がするものはやめておくこと。
なるべく早く食べた方がいいけど、食べきれなかったときには、殻のまま冷凍保存すること。
これさえ覚えておいてくれれば、安心してぎんなんを食べることができます。
このブログでは、美味しいぎんなんレシピも紹介しているので、ぎんなん料理を作っていただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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